日本人の主食であるお米。みなさんはどのように保管していますか?
スーパーなどで売っているものはだいたい10kgからなのですが、買った袋のまま保管しておくと、せっかく買ってきたお米に虫がわいてしまうことがあります。僕も以前、米農家をしている実家からもらった米をそのまま米袋で常温で保管していたとき虫がわいてきてとてもショックを受けた経験があります…。
対策としては、密閉容器や米びつに保管する、冷蔵庫で保管するなどありますが大量の米を保管するには限界があり困っていました。この悩みを米農家である実家の両親に相談したところ、保冷米びつ(米専用冷蔵庫)をくれました!
お米をこの保冷米びつ「こめクーラー」で保管するようになってからは虫もわかないし、使いやすくて安心です!そこで今回は、保冷米びつ「こめクーラー」について詳しく紹介します。
虫がわいてしまう原因と対策
虫がわいてきてしまう原因は、以下の3つがあげられます。
- 貯蔵時より前に卵が産みつけられていて、米袋の中で孵化する
- 米袋の通気のための穴から侵入する
- 米袋を食い破って侵入する
それぞれの原因と対策について考えてみましょう。
①米袋の中で孵化する
害虫は米粒に穴を開けて卵を産みつけます。精米時に大抵は除去されるのですが、現在の技術では、完全に除去することは不可能であり、そのための除去機もないのが現状です。
米袋の中に卵が産み付けられた米粒が入っていた場合、活発に動ける20℃以上の気温になると約1ヶ月で孵化してしまいます。孵化した幼虫は米を食べながら成長し、また米粒に卵を産むので、未開封の米袋であっても虫がわくことがあります。
この対策としては、20℃以下にならないよう冷蔵庫などに保管する方法が有効ですが10kgも保管となると冷蔵庫の容量を結構占領してしまいます。
②米袋の通気のための穴から侵入する
小さな虫は米袋の通気穴から米袋の中に侵入してしまいます。米袋の種類によっては、通気穴を可能な限り小さくしたり、逆止弁をつけて虫の侵入を防いだりしているものもありますが、すべての袋が対策されているわけではありません。
③米袋を食い破って侵入する
ノシメマダラメイガの幼虫はビニール袋くらいなら簡単に食い破ってしまうので、購入時の袋のまま保管しておくと侵入してしまいます。幼虫は米粒を食べながら数週間から1ヶ月半で成虫になり、また米粒に卵を産み付けるので、購入した袋のままで保存しておくのは危険です。
②と③の対策としては、米びつなどの密閉容器に保管することが有効です。さらに防虫剤を使えば外部からの侵入はかなり防げますが、①のように最初から産み付けられている場合の孵化は防げません。
それぞれの対策について課題がありますが、それを一気に解決してくれるのが保冷米びつです!
保冷米びつとは
保冷米びつは、その名の通り保冷ができる米びつです。 米専用の冷蔵庫といったところです。容量は10~30kg程度入るものがあり、冷蔵庫ほど低温にはなりませんが20℃以下のお米の保管に最適な温度に調整してくれます。
密閉されているので外部からの侵入は防げますし、卵が産み付けられた米が入っていても低温のため孵化することはありません。もし卵が産み付けられていた米があったとしても、人体には無害ですし、ご飯を炊く前に洗う(研ぐ)ことをすれば特に問題ありません。また、多くの保冷米びつは米の計量機能がついているのでワンプッシュで1合または2合を計量してくれます。
こめクーラー RCB-30Aを使ってみた感想
僕が使っているのは、山本製作所のこめクーラー RCB-30Aです。
僕の実家は米農家なので米を自宅に持っていくときは30kg単位でもらうため、こめクーラーがあると、虫がわかず安心して保管できるのでかなり便利です!庫内はだいたい17℃前後となっており少しひんやるするレベルで、夏でも結露したことはありません。また、ワンプッシュで1合または2合を計量できるのでご飯を炊くときも簡単というメリットがあります。
逆にデメリットとしては、電源と置き場所の確保が必要です。30kgの容量が入りますので、本体も大きく幅32cm×奥行53cm×高さ83.5cmあります。電源を使用するため、動作音はほとんど気になりませんが電気代は少しかかります。定格消費電力は135Wなので冷蔵庫のおよそ半分くらいなのでそれほど気にしなくてもいいかと思います。
僕が使っているものは10年前くらいにもらったもので現在は生産されていませんが、他社でほぼ同じ機能を持ったALINCO(アルインコ)米びつクーラーというのがあります。
こちらは僕の使っているものより消費電力が低く、残量も外から見えるので使いやすいので、これから購入する方はこちらがおすすめです。
–
気になった方は是非試してみてください。
本記事で快適な暮らしの手助けになればうれしいです。